RIO

明日を夢見てのRIOのレビュー・感想・評価

明日を夢見て(1995年製作の映画)
3.9
人が心に宿しているもの
カメラの前で村の人々が話す
狭いこの世界から輝く処へ連れていって
光の中に消えていく夢

「イル・ポスティーノ」の
ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリと
リータ・チェッキ・ゴーリがプロデュース
やっぱり音楽はエンニオ・モリコーネ
Dolce & Gabbanaがバスに乗ってます

「New Cinema Paradice」から7年
トルナトーレの探究心はとめどない
好きなものへと全てがつぎ込まれてる
白い太陽 シチリアの景色がフィルムに映し出される
光の飛沫がイルミネーションのよう

レンズ越しのベアータ
その美しさにジョーの心が洗われる
美しいものは人の心を動かす
村人の前に目論みは外れた
大衆の怖さと包みこむおおらかさも体験する

ひたすらにカメラに向かって話す人々の純朴さ
「セントラルステーション」を思い出した
ジョーが友達のふりをして話すのは
きついな…胸が騒ぎます

明日は明日の風が吹く
ほんのしばらくの間だけ夢を見る
世界は実在しているのか……
RIO

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