じょうパン

桐島、部活やめるってよのじょうパンのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.2
去年初めて観てこの作品が好きになり、2回目の鑑賞をしました。
一言で言うと”リアルでした”
なんといってもキャラ設定がとても上手くて学生時代に「こんな人いたなぁ」と思わせる実在感がすごく良かった。また青春映画なんだけど、今の青春映画じゃないTheリアルっていう感じで凄く好きでした。
セリフも説明台詞ではなく、視線のやり取りや動きだけでその人の感情を出していたりして凄く良かったです。
最後の宏樹が屋上で「俺はいいって」と言い泣くシーンや桐島に電話したり、グラウンドを眺めたりするシーンで終わるのもすごく良かった。おそらく確実な答えはなく、観る人によって考え方は様々なのもこの映画のいいところだと思いました。
あと演技がほとんどの人が上手いです。
1番うまかったのは、桐島の代わりのリベロを守っていた小泉くんの「どうにかしてこの程度なんだよ…どうにかしてこの程度なんだよ!」という演技に鳥肌が立ちました。

まとめです。なんでこんなにこの映画は私自身凄いと感じ好きなのか考えてみました。「ちゃんと本気で作っている」という所がこの作品をよくしてるのでないかと考えました。人気俳優やアイドルを使い適当なシナリオで一回観てくれればそれで良い、という感じの雰囲気が漂っている日本映画ですが、この作品は俳優のほとんどがオーディションによって選ばれているというころです。例えちょっとしか映らないキャラでもきちんとキャラクターが作られているという細かい部分まで本気で考えて作っている所を知り私は本気で作れば邦画も面白いものが作れるんだと感じた作品でもありました。

書きたいことはまだまだいっぱいありますが、また余裕がある時に書きたいと思います。
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