このレビューはネタバレを含みます
面白かった。
ちょうど自分が高校生の時期と同じなのでとても重ねて見れた。
桐島を中心に振り回されている子達は自分を持っていないブレブレの高校生で人に流される子達。
それに反して興味の無い桐島の名前を一切出さずひたむきに作り続ける神木君。
神木君も野球の先輩も決して他人の趣味や容姿を馬鹿にしないし、きっと人気者の桐島もそんな性格なんだろう。
東出も人の事を馬鹿にしたりする子では無い、けれど八方美人で優柔不断な性格。彼にとって桐島や先輩や神木君は眩しい存在で無意識に近づいてしまう。
多分彼が本当は変わりたかったと気づいたのは最後の神木君の言葉。
神木君と桐島は多分同じ存在。あとキャプテンも。
桐島の取り巻きも、神木君の部員も彼等に答えを求めてる。
キャプテンも部員をまとめる立場で幽霊部員の東出に対しても肯定している。
桐島が居なくなったのはそんな立場が嫌になったのかな?そこは謎🤔
正体が分からず結局「桐島って誰なの?!」と思った人は桐島に振り回されてるうちの一人。それは作者と監督の意図なんだろうと気づいたら面白かった。
この映画で最終的に言いたかったのは、姿形ではなく、本当にかっこいい人って言うのは誰のことなの?って事かな。