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桐島、部活やめるってよのharu3uのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.5
校内ヒエラルキーの頂点に立つ桐島が部活をやめたことによって広がる波紋を、様々な角度から描いた青春群像劇。
私の通った高校はあからさまなヒエラルキーは無かったけれど、女子同士の意味のない会話や妙に気疲れする感じは共感してしまいました。クラスが一致団結して目標に向かう物語も美しいけれど、断然こっちのがリアルよね。

皆が桐島に振り回される中、我関せずと映画を撮り続ける映画部部長の前田(吹奏楽部長と野球部キャプテンも)。カリスマ的存在に左右されず居場所を持ち、やりたいことをやっている人間が誰より輝いているのかもしれません。
夕日の中、8ミリカメラのレンズ越しに質問し合う場面が胸に刺さる。


蛇足ですが、桐島のポジションはおそらくリベロですよね?
勿論リベロだって凄く恰好いいけれど、低身長で地味な職人的イメージが強くて、どうも私の中で桐島像が定まらない…。
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