Kensuke

桐島、部活やめるってよのKensukeのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.9
昔観た時と大分印象が変わるのって、
やっぱり映画って面白いなと思った。

学生時代のヒエラルキーの描き方は分かりやすく極端だとは感じたけどリアルだった。

自分の学生時代はヒエラルキーの上でも下でもなくて、それ以外の特に何も考えていない層だったと自分では思っているけど、
他人から見たらどう見えていたかは分からない。上に見られていたかも知れないし、下に見られていたのかも知れない。
今になればどうでも良い事だけど、
当事者たちは大事な事だったかもと思う。

コンプレックとか自信が形成されるかも知れない時期の体験は、
ヒエラルキーの上の子たちは後々過去にしがみつく要因になるかも知れないし、下の子たちは所謂「こじらせる」きっかけになるかも知れない。

今の自分を形成する要素に学生時代の経験もあると思うと、まだ10数年しか生きてない子供たちにとって学生時代ってけっこう残酷だなと思う。

今の若者たちには
嫌な経験はそこそこして、楽しい経験を沢山して欲しいと思うのは年を食ったからかも知れない。

なんて事は以前観た時には感じなくて、
ただ何となく、群像劇的な金曜日を繰り返すの面白いなとかしか感じてなかった事を思うと、やっぱり映画は時間を空けて何回か観るべきだと思う。
観たい新作が沢山あるから難しいけど!
Kensuke

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