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少年は残酷な弓を射るのあのレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
4.3
相手の気持ちや言動を予測する力が人一倍あり、幼児期から母が自分を愛していないことを敏感に察し取っていたケヴィン。母の望まないことをすること、嫌悪感を引き出すことでしか母の中に自分は存在できない。本当は甘えたい気持ちもどこかで持っているのに、素直に甘えられない。嫌な子でいるしかない。そして嫌な子供であるほど母はケヴィンを愛さなくなり、より嫌な子供であるしかなくなるという悪循環。
そんな自分の言動が家族の関係を壊すとき、ケヴィンは極端な形で母を独占しようとする。母には自分のためだけに苦しんで欲しいというサディスティックな愛情のようにも思うけど、これは良いように解釈しすぎかな。。
DVDのジャケットから劇中も赤を強調していて、視覚的にも訴えるものがある。なによりエズラ・ミラーが綺麗。久しぶりにとても好きな映画に出会えたかも
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