『ウォールフラワー』でエズラ・ミラーに役柄ごと惚れてしまったことがきっかけでこの度鑑賞したわけだけど…
凄まじかった、衝撃的だった…
もちろん人間的にはあちらの方が圧倒的にいいけど(笑)
幼い頃から母親に対して向けられる敵意すべてが狂気的で子供ならではのいたずら心のそれとは明らかに乖離していて、彼が画面に映るたびに
「次はどんな残酷なことを?」
と不安になりつつも気になってハラハラした。
彼の本心を追及しようと観進めるうちに起こった最も残酷なこと…
現在と過去が交錯して進むストーリー構成の理由と伏線が全て回収され、思わず息を飲んだ。
結局真相は作中で明言されなかったけど、歪んだ愛だったのかなあ…
すごく残酷でありながら哀しく、美しくもあり魅力的な作品だった。
作中では赤が効果的に用いられていたのもまた印象的。
赤は生や情熱、愛、活気の象徴でもあると同時に死の象徴でもあるのだなあと全編を見終えて感じた。