台湾ニューウェーブ、ツァイ・ミンリャン監督長編デビュー作。家族に厳しく育てられた予備校生のシャオカン、犯罪も器用にこなすアザーは言いようもない不安感に覆われながら日々を過ごす、、。親の車を壊されたシャオカンは、アザーを日々ストーキングし、復讐に成功するも満たされない。アザーは犯罪がバレ、恋人にも優しくできない。皆が自分のことばかり考えていて人生の指針も見つからずグルグル。詰まって水浸しになってしまった部屋のなかの水位がメタファーとなってとてもよく青年たちのヒリヒリ感が表現されていてとても楽しめる。