このレビューはネタバレを含みます
愛とか希望とか、想い出とか
死を待つだけの人にとって必要なのかな。
結局はぜんぶ死んでもいい理由のためなのかもしれないと思った。
魂があるのかの倫理実験というのも十分残酷だけど、
そうでないとしたらただの傲慢。
せめて生きてる間だけでも自由な生を、なんて、罪悪感を減らしたいだけ。
でもこれがもし、
人の形をしていないただの臓器だけだったとしたら、はたしてそれはそれでいいのか、とか、
こういう問題は考えても答えが出ない。
提供者と被提供者の違いはなんなのか、同じ“終了”を待つだけなのに、
きっとその答えはただ運命というだけで理由も何もない、そっち側とこっち側にそれぞれ生まれたっていうだけなんだと思う。
