Jimmy

あなたの目になりたいのJimmyのレビュー・感想・評価

あなたの目になりたい(1943年製作の映画)
4.3
この映画のタイトルの意味が分かった時、「本当の愛を知る映画」💕
サッシャ・ギトリ監督作品🎥

博物館で絵画や彫刻を準備している美術家・モデルなどがいて、美術好きの一般人は入場させてもらえない。
そこに、女性モデル(入場権利あり)と彼女の女友達(入場権利なし)がやって来て、案の定、女友達は入口チェックで引っかかって館内に入れない。それを見た中年の彫刻家フランソワ(サッシャ・ギトリ)は、そのカトリーヌという女性(ジュヌヴィエーヴ・ギトリ)に一目惚れ。「彼女はモデルだ」と入場手続きしてあげて、彼女に彫刻のモデルを依頼する。二人は相思相愛の仲となって、結婚の約束までするようになって、フランソワが作ったカトリーヌの胸像は仕上がってきたのだが、ある時からフランソワがカトリーヌに冷たい態度を見せるようになり……と「謎を秘めた物語」が進んでいく。

この主演を演じるサッシャ・ギトリ&ジュヌヴィエーヴ・ギトリは、当時、実際の夫婦とのことで驚く。
サッシャ・ギトリ監督の奥様は、若くて本当に美しい✨

あるキャバレーで飲んだ帰り道、フランソワとカトリーヌの二人が、フランソワが照らす[懐中電灯の灯]が足元に小さな光の輪を作るのだが、その輪を追うようにして二人の足元が移動していくシーンは美しい。
しかも、この美しい場面で、フランソワが「私たちは小さな光の輪に導かれている。不思議だ…」というような素敵なセリフ。
ロマンティックで素晴らしい映画的な瞬間があった💗

サッシャ・ギトリ監督みずから彫刻家=芸術家を演じており、奥さんが芸術家のモデル、その部屋にもロダンの彫刻や様々な絵画が飾られていて、冒頭の博物館シーンから続いていた[芸術世界での出来事]という素敵な映画🙂💕
Jimmy

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