前に見た時も泣いたが改めて見てオイオイ泣いた。
全体的に説教臭いが、アンパンマン視聴対象の幼児の心で見ると染みる。
合唱でアンパンマンのマーチ笑笑と思ったが、改めて聞く何のために生まれて何のために生きるのかは激重。
アンパンマンと同じく、いのちの星により生命を得た人形のドーリィ、自分のために好きなように生きると宣言し、やりたいように生きて、わがままし放題、でもどこか満たされない毎日を過ごす。
アンパンマンの自己犠牲の生き方をバカにしていたが、好きなように生きている自分の中のいのちの星の光がどんどん小さくなっていき、不安を覚える。
絶体絶命の時を迎え、自身のいのちをも投げ出してドーリィのことを守るアンパンマンに、自己犠牲の尊さ、生きることの意味を見つける。
自己犠牲が偉いというわけではないので、他人のために身を捧げるアンパンマン神!みたいな宗教的な説教臭さが癪に触るものの、ガキ向けなのでこれくらい極端な方が話としてわかりやすいし、心持ちが幼児なので致死量の涙が出る。
手を叩いたら笑うくらいの幼い、素直な気持ちで本編を見ると、人のためになることをしようという気持ちになれる。
エンドロール後2分くらいは赤子気分になれたので、定期的に摂取して本物の赤子になりたい。