青二歳

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィの青二歳のレビュー・感想・評価

3.0
【追悼:肝付兼太さん】ホラーマンは蜂に怯えなくてもいいのでは。何故か腫れとる。
【劇場版18作目】衝撃作。アンパンマンが死ぬ。えぇ…こんなんアリなの…(OωO )
アンパンマンの歌詞にある“〽︎なんのために生きるのか”がテーマという非常にしんどい物語。生命の星によって命を得た人形は生きる意味を見出せず、せっかく得た生命の星の炎はどんどん小さくなってゆく…
生きる意味なんてちょっと傲慢だとも思いますが、そこは生命の星の基準なのでツッコミいれても仕方ないんだろうけど…この中盤のドーリィについては、難病の子供をイメージしてしまって悲しかったです。
というのも"正しく生きないから"生命の星の炎が消えていくって…理不尽すぎる。まして子供に。なぜドーリィの生命の炎が消えるのか明確には言及されないけど、シナリオからして"自分本位に生きているから"なんでしょう。でもそれは理不尽ではないかと思うのです(超常的な生命の星に文句言っても仕方ないんだけども)。人間最低限では自分本位なものでしょうし…相手を思いやれない子供もそのうち学んでいきますよ…
“正しく生きる”って何?

ただ理不尽に生命の炎が消えていくというのは現実世界でもあることで、例えば幼くして病気で死んでいく子供もある訳で…そんな風にみたらドーリィの八つ当たりが痛ましくて痛ましくて…
ドーリィが自分本位ではなく他者のために生きることを知りそれを学ぶには、かなり苛酷な状況…すごいモヤモヤするお話だ…

あれ?となると今作以降のアンパンマンはドーリィからもらった生命の星で生きている新生アンパンマンなのか…
毎回死と再生を繰り返すアンパンマンはあくまでファンタジーだからその設定を受け入れることができる。なのにそのファンタジーにおいて現実世界にも存在する絶対的なものである死が登場すると、それだけでなんとも言えないうすら寒さがある…こわい。子供達たぶんトラウマ作ったと思う…

バイキンマンはいつも努力家だなー。工学系男子のお手本。トライアンドエラーの精神が素晴らしい。筋トレもしてるし。なおまだ安全ヘルメット未着用。

タイトルコールはいつも通りミミ先生たちの雄叫びから。
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