クラリス

ローマの休日のクラリスのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.6
現在放送中のドラマ『不適切にもほどがある!』に登場した今作のオマージュを見てたら本家を鑑賞したくなったので、久々に😌🍿

たぶん観るの3回目くらいなんだけど、今回初めて泣きました。最後ボロ泣き😭

ハッピーエンド至上主義の私が、結ばれない男女の話に感動するなんて相当珍しいこと。
でもそれくらい完成度の高い作品なのです、『ローマの休日』は。

記者会見が終わって他の記者がみんな去って行く中、グレゴリー・ペックが見つめるあの出入り口からオードリーが走って出てきてくれないか…と、初めて観た時は強く強く願いました。
けど、出てこないからこそ尊いんだろうな…😢

この物語はただただ“デート“としての休日を描いているから素晴らしい。
よくある「不自由な王宮から逃げ出し下界の生活を体験してみたものの、庶民の暮らしがこんなにも苦しいのかと知り『私が頑張らなければ…!』と公務に精を出すようになった」というような内容だったら、ここまで長きに渡り愛される名作にはならなかったんじゃないかな。

何よりオードリーがめちゃくちゃ可愛い。
眠くて立ってられなくてグレゴリー・ペックの背中にこてんって頭もたれかけさせちゃうのはテレビであざとテクニックとして紹介されても良いくらいだし、真実の口やらベスパやらに無邪気にはしゃいじゃう姿もとってもチャーミング!

笑いのセンスがスゴく良いのも、この映画の魅力の1つだと思う。
手を引きながらグレゴリー・ペックは階段を上りオードリーは真っ直ぐ進んじゃうのとか、グレゴリー・ペックが支局長に超薄っぺら〜い嘘をついてる時の小泉進次郎構文みたいな受け答えとかは、三谷幸喜味を感じてとっても面白かった!

この作品を観てからスペイン広場でジェラートを食べるのがずっと夢だったんだけど、イタリア人の友達にそれを話したら「スペイン広場での食べ歩きは禁止になったんだよ…」って言われたの超ショックだったな😭

最後、当たり前のようにエンドロールが始まるのを待っていたらエンドロールなしでいきなり終わっちゃって、「もしかして昔の映画はエンドロールがなかったの…?!」ってちょっと驚きました。
クラリス

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