近藤健太郎

ローマの休日の近藤健太郎のレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5
ものすごく練りに練られた映画だったなあ。なにしろ隙がない。あるとすればスイカくらいか。

王位を継承予定の王女が訪問先を抜け出し前後不覚で寝てたら、ギャンブルで身を崩す記者と出会う物語。お互い身分を偽ってるが、その要素が面白さを醸し出してる。

当時無名だったヘプバーンの可愛いこと可愛いこと。この作品で一躍世界的な女優になりました。
グレゴリーペックも長身の色男で動きに無駄がありません。
2人ともそうですけど、無駄のない演技ってすごいですよね。

シチュエーションコメディというだけあって、「ちょっとあーた王女でしょ‼️」ってシーンや「わーそうなるわなあ」ってシーンで笑い声あげちゃうほど。

真実の口のシーンは有名なのだそうですが、テイク1で済んだとか。しかもアドリブ。

最後当然やってくる別れに涙腺がキュキュッとなりました。

モノクロ作品ですが、随所に工夫がありほとんど違和感感じませんよ!