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地獄の謝肉祭のadeamのレビュー・感想・評価

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)
1.5
低予算B級映画を得意とし、「イングロリアス・バスターズ」で名前をイジられたことでもお馴染みのアントニオ・マルゲリーティによるアクションホラー。
ベトナム帰還兵たちの間に人肉を欲する症状が表れ、それが次々と感染していくパニックと恐怖を描く物語です。
ざっくりしすぎな設定はご愛嬌としても、エンジンのかかりが遅いストーリー構成はいただけなかったです。
人体損壊のゴア描写が思い出したように中盤挿入されますが、物語に溶け込んでいないので一応入れておいた感が否めません。
後半に突如グループが結成されますが、乱闘シーンを作れたこと以外に物語上の役目を果たしておらず、謎の展開すぎて逆に笑えました。
主張が強すぎる割に突然終わる音楽の使い方が特徴的で、結末でフォーカス送りすれば済むところをわざわざズームアップして大げさな効果音を重ねるあたりはB級らしいダサい個性が際立つ今作の演出を象徴している気がしました。
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