ジョン

白夜のジョンのレビュー・感想・評価

白夜(1971年製作の映画)
4.2
恋人の帰りを待つ女と芸術家の男の四日間の物語。

他の方のレビューで「ロメールよりしっとりしてる」というのがあったけど、僕もそう感じた。ウェットすぎる気がして、その点でロメールほどは好きじゃないな、と思いつつ、静謐で美しく、余韻も凄かったのでやっぱし好き。

ブレッソン作品初見の印象としては"もの"の撮り方に秀でていると感じた。ドアを開ける時はドアノブを、階段を上る時は手すりを、お茶を運ぶ時はポットを映す。異常と言えるほどの"もの"への執着やけど、その画のどれもが素晴らしく美しい。
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