ヨスミ

Kids Return キッズ・リターンのヨスミのレビュー・感想・評価

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.1
恥ずかしながら北野武監督作品を初鑑賞しました。
北野武という人を私はよく知りません。あえていうなら世界発見ニュースのOPでいつも変なことしてる人っていう印象(最悪)
しかし、この映画を見て本当に世界で評価される人なんだなと思いました。

高校性の大親友だった二人がまるで光と闇のように分かれた道に進んでいく。どうしようもない不良のまーちゃんはヤクザに、その子分のような親友シンジはボクサーの道へ。そしてこの二人と共に同じ高校に通っていた人々の人生も移される群像劇。
はじめ、卒業後何年かぶりに二人が偶然あったシーンが印象的でした。昔みたいに二人乗りをする映像から過去の二人乗りに移り、過去の話に入っていく感じがグッと来ました。

挫折は辛いし、継続してても嫌なことあるし人生は本当に生きづらい。まーちゃんとシンジに馬鹿にされても尚カフェに働くお姉さんに憧れる男の子は、なんと彼女と結婚する。しかし、就職先が嫌で職場を変え、転職したタクシー業も辛い。最終的に事故のシーンで終わる。人生は上手くいってもすぐ悪くなるし、先が見えなくてほとほと嫌になります。

「まだ始まってねーよ」いつになれば人生を始められるのだろうか。明るいような暗い作品。
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