今日は劇場鑑賞の予定でいたけれど、急に家にいたくなって、外に出るのは止めました。でも、映画は観たいので、北野武監督の作品を選びました。
久石譲の音楽が胸を昂らせ、時に感情を抑える北野武監督の青春映画。とても良かった。
対照的な道を歩むマサルとシンジ。
マサル(金子賢)はいつも突然いなくなったり、現れたりして、シンジ(安藤政信)を一喜一憂させる。
ボクシングの才能を開花させたシンジの周りをヒラヒラと気儘に飛ぶマサル。自由なようでいて、極道というガチガチの掟で凝り固まった縦社会の中で生きる。
シンジはいつもブルーのジャージを着ている。試合でのパンツもブルー。それが赤に変わる。それは何を意味するのか。北野監督の作品で使われる“赤”は決してプラスの要素ではない。
高校教師の赤いセーターと消火器…。
このシーンはシュールだった。
マサルとシンジの運命が、鑑賞中、頭にチラついた。…が、杞憂に終わり、胸を撫で下ろした。しかし、つくづく友人選びは大事だなぁ…選ぶのは自分だけれど。
高校生のマサルとシンジがポルノ観に行くシーン。付け髭つけて、学ランをスーツっぽくしたけど、入れてもらえなかった。そのあとの映画館の外でのやりとりの後ろに見えるポスターが秀逸。
悶えろ 青春!