キャンチョメ

Kids Return キッズ・リターンのキャンチョメのネタバレレビュー・内容・結末

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「まだ始まっちゃいねぇよ」の精神を持ち続けたい。青春の悲喜交々は、このセリフに集約されるんじゃないかな。

悪いやつに影響されるシンジがもどかしいけど、自分もこういうところがあったかもしれない。陰鬱な気分や退屈を晴らしたくて、バカなことをつられてやってしまう。大人に反抗すると、自分が周囲とは違う個人として自立した気になれる。
お笑い芸人になった二人組の様にひたむきに頑張れることを、なぜあの時はカッコいいと思えなかったのかと考えてしまう。

先生の車燃やすとことか、流石にやり過ぎで笑えない場面が偶にあった。

林を見てると嫌悪感と同情が湧いてくる。

男の上下関係の嫌なところもかなり描かれていたと思う。

タクシー運転手になった彼が無事なのかが気になる。

音楽カッコよかった。

2024/01/13 追記
「まだ始まっちゃいねぇよ」の別の意味について思い至る。自分にとって「これだ!」というものが見つかった時、人生が始まるのだと思う。そういう意味では、何歳になっても人生が始まる可能性はある。
ただ、「これだ!」というものが生きているうちに見つかるかは分からないし、見つけるのを諦めてしまうこともあるだろう。そもそも、そんなものがない可能性だってある。それが所謂「普通」の暮らしかも。
それでも、「これだ!」というものを、探せるうちは探したい。
キャンチョメ

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