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Kids Return キッズ・リターンのOSのネタバレレビュー・内容・結末

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

挫折と希望の話。
主人公2人とも夢や出世に失敗して何も無くなったけど、最後の台詞で微かに希望が見える。ただ何も保証ないし、なんならこれから先うまくいかない可能性の方が高いまであるけど、バッドエンドと思わせずに爽やかささえ残されたのはこれまでの北野武作品からは思えないほど前向きな終わり方だったからかもしれない。今は主人公たちが挫折したくらいの年齢だから、なぜここまで前向きに考えられるのか分からないけどもっと歳を重ねたらラストの見方も変わってくるのかな。
主人公2人もだけど、ときどき挟まれるタクシードライバーになった元同級生の行く末も辛かった。彼に関しては何も悪いことをしたわけでもなく、真面目に生きてただけなのにどんどん悪い方向へ行ってしまう様が悲しかった。
一番印象的だったのはシンジの先輩!演技上手すぎる!!ああいう自分は成長しようとせず、他人を落とそうとする人間いるよなと思いながら鑑賞した。
今作も久石譲の音楽が素晴らしかった!北野武映画の音楽を何作も担当してるけど、一番好き!
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