Jimmy

七夜待のJimmyのレビュー・感想・評価

七夜待(2008年製作の映画)
2.0
河瀨直美監督の全編タイでロケされた映画。
主演の長谷川京子が、とても綺麗に撮られている。

日本人女性の彩子(長谷川京子)が異国の町でホテルを探しているところから始まる。
彩子はタイ語は判らず、英語もあまり通じない。
ようやくタクシーに乗ってホテルに向かおうとするが、タクシー運転手が何故か車を止めて彩子の腕をつかもうとして、彩子は森の中へ逃げる。
そして、森の中で出会ったのは、フランス人男性とタイ人女性とその子供。
日本語、フランス語、タイ語が入り乱れて、会話が通じているのかいないのか微妙な感じが続くのだが……といった雰囲気で物語が続く。
というか、物語らしきものは存在しないと言っても良いかもしれない。

確かに、河瀨直美監督の捉えたタイの風景は美しく、(映画『2つ目の窓』でも見られたように)夕陽の沈む瞬間が河瀨監督のお気に入りの瞬間らしく、この映画でも映されている。

全体的に、偶然捉えた風景は美しいものの、物語の不在から「この映画が一体何を言いたいのか?」が自分には判らなかった。
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