Jimmy

ペトラ・フォン・カントの苦い涙のJimmyのレビュー・感想・評価

2.5
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作なので期待して観たのだが、もともとファスビンダー同名戯曲の映画化なので、ひとつの部屋からカメラは出ることなく、2時間超の会話劇・本作主人公ペトラ・フォン・カントの言動に振り回されて、観終わって疲れる映画だった😅

ファッションデザイナーのペトラ・フォン・カイト(マーギット・カーステンゼン)は、二度の結婚に失敗して落ち込んで、自分のアトリエ兼自宅の部屋で暮らしている。
のっけから驚かされるのはペトラが下僕のように使う助手マレーネ(イルム・ヘルマン)への接し方…。あの扱いは酷すぎる……😰💦

ある日、友人が連れてきた若くて美しい女性カーリン(ハンナ・シグラ)に惹かれ同棲をはじめる。
いやぁ~、この映画、レズビアンの映画だとは知らなかった。。。
それにしても、ハンナ・シグラはファスビンダー映画常連だと改めて思うが、本作は『マリア・ブラウンの結婚』よりも前の作品。本作の後に『エフィ・ブリースト』、『第三世代』、『リリー・マルレーン』とファスビンダー監督作へのハンナ・シグラ出演作が続く。

しかし、この映画で最もインパクトあったのが、ラストの助手マレーネの行動。アッパレ!

ただ、全体的に振り返ると、やはり延々と室内劇・会話劇というのは個人的にのめり込めず……😅
Jimmy

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