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ジョニー・イングリッシュのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)
3.6
なんか気分が塞ぎ込んでるから楽しいのないかな、と思ってたら、イイもん見つけた。

いちおう3作あるから三部作として。
順番飛ばして3作目の『アナログの逆襲』は観てるので、1作目と2作目、楽しもう。

U-NEXTで観たけど、字幕版がなくて、吹き替えだけの模様。
“Mr.ビーン”こと、ローワンアトキンソン。彼はやっぱり字幕で観たい。彼の独特のオドオドした雰囲気や拍子抜けの言動、いい加減な動き、これはやっぱり字幕でそのまま観た方が良い。

それは仕方ないけど、壮大なコントだと思って観てるとやっぱり真剣に馬鹿馬鹿しい。
「ふざけんのも大概にしとけ」と思いながらフフフとなれる。
良い意味ではとても癒しの笑いには包まれる。

どうしてか、世代的には“カトケン”世代だが、その頃の笑いに通ずるものを彼に感じる。
だから、変に懐かしいというか安心する。

でもまぁ、内容はまったく安心できない。でもなぜかそれで収まる。だから面白い。

イギリスのスパイといえば『007』。
明らかにその諜報員に捻じ曲がった憧れを持つ彼こそが“MI7”の“ジョニーイングリッシュ”。

ここの諜報部にもやり手の諜報員がいるが、色々あって代役が必要だとなり、お鉢が回ってくる、、、彼に。

カッコいい諜報活動に憧れてるだけの彼が頑張りまくって話をどんどんどんな拗らせて、荒立てて破茶滅茶な大事にして、、、収める。

それっぽい講釈垂れたり、女性に近づいてみたり、盗まれた王冠を追ってみたり。
自作自演でカッコつけたり、犯人を追ったと思ったら自分の最新鋭の車がレッカーされてたり。

めちゃくちゃ派手なカーチェイスも、自分の車を部下とレッカー車から取り戻そうとしてるだけ、みたいな。
無事に取り戻せてしたり顔のジョニー、いやだから、「ふざけんのも大概にしとけ」。
そんなことばかりの映画。

部下とのやりとりが絶妙な“ふざけた”信頼関係。
疑いをかけて人の葬儀に舞い込んで大見え切って好き勝手に問い詰めて場をめちゃくちゃにするけど、まったく見当違いでマジの葬儀だった、のシーン、これ、笑う。

この部下の機転、素晴らしい。この部下あってのジョニー。良いコンビ。

何もかもうまくいかない、いや、うまくできない。
だけど、なぜだか諦めることをせず、本人は真剣に真相に近づいてる勘違いと、目の付け所の甚だしい見当違いと、その失態の連続で、何故だか話が進む。

ある意味、スゴい。スゴいスパイ、“ジョニーイングリッシュ”。さすが。

回転寿司屋とか、パラシュートで降下するビルを間違えるとか、自白剤と神経麻痺弾間違えて挙げ句の果てに自分に打っちゃうとか、証拠のDVDを取り違えて自分の醜態を露見させるとか、いわば“てっぱんネタ”の宝庫の1作目。

なんで、これでこんなテロリスト的な陰謀をほぼ2人で解決できるのか。

わけわからないけど、このグダグダ感、彼にしかできない唯一無二のコメディスパイシリーズ。
第1作目。なかなかふざけてる。わかってたけど。

この“フランスパン野郎”、マルコヴィッチもノリノリというか。
彼のパンチ力を以てして、なんとかジョニーとやり合ってる、ふざけ合ってる、、、さすが。
そもそも彼の陰謀そのものがふざけてる。

最後は子供同士のケンカみたいな展開、、、なに、王冠かぶっとんねん。笑う。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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