これは50年近く前に日曜洋画劇場で観て、結構面白かったような覚えはあるんだけど、ずっとカラーだとばかり思い込んでいました。タイトルのイメージから、いつの間にかそう思うようになっていたのかも知れませんね。
実話をベースにした話のようだけど、南北戦争に敗れて南部に牛の買い手のいなくなった牧場主が、マーケットを求めて1万頭近い牛を引き連れ、1600キロもの道のりを旅するロードムービー。
さすがに映画では1万頭は使われてないだろうけど、それでも大量の牛たちの暴走シーンの迫力などは圧巻でした。昔は映画の撮影も命がけだったのかも知れませんね。
本作はモンゴメリー・クリフトのデビュー作だったようだけど、主役のジョン・ウェインよりも光っていて、一躍スターダムに登ったのも頷けるところでした。
なお、赤い河というのは、テキサスとオクラホマの州境を流れるレッド川のことで、本作の中でも使われているアメリカ民謡『赤い河の谷間』などでも有名ですね。