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赤い河のsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

赤い河(1948年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは予想に反して良かった。ジョン・ウェイン扮するダンソンと、みなしごになってしまったマシュー・ガースの心の触れ合いが美しい。血の繋がりはないけれど、気心の知れた親子関係を見ているようです。みなしごとして、ダンソンの元へ転がり込んで来た時、牛の焼印に自分のイニシャルを入れてとせがむのですが、このセリフがラストに生きてきて、最後に良い映画を見たな〜という気分に浸りました。うんうん、稼いだよね!

馬に乗り、幌馬車を引き連れて、ネバダからテキサス、そしてミズーリ州へと牛を追いながら旅する様子は、現代で言えば、ロードムービーみたいな感じ。コマンチ族と戦い、同業の人々とも戦いながらの大旅行です。夜は野営ですね。この時代、宿はまだ少なかったのかな。開拓時代の苦労が伝わってきます。

最後の最後は、血の繋がりがないから、撃ち合い、殺し合いかな、と思ったのですが、その予想は裏切ってくれて嬉しかった。青年になってからのマシュー・ガースを演じているのがモンゴメリー・クリフトという俳優さん、初めて見ました。かなりの美少年で、トム・クルーズを格好良くした感じ?『モンティ・クリフト』なるテレビ伝記映画があった模様。見てみたいです。
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