このレビューはネタバレを含みます
ただ話すだけの映画って役者に依存してしまうよなーと思って観ていなかった作品。友人に勧められて観てみたら高度なディレクションの数々を作品中から感じられました。ていうかセリフの言葉選びに品があっていい。言葉の使い方から登場人物の性格が手に取るようにわかる。喋ってるだけの映画とはいえ映画一本の短尺は僕らが居酒屋で友達と飲む時間と同じか、それ以上に短いのに、いつもだらだら会う友達のことよりもよっぽどこの2人のことの方を知ってる！と自信を持って言えちゃう。判断、行動、仕草、言葉、どれもキャラ付けとして筋の通った明確なものがあり、それを演じさせるディレクション力と、演技力。最高。
ちなみに1番好きなシーンは視聴ブースで2人でレコードを聴いている時。目が合わないんだよね〜(クゥ〜) いや、最後の終わり方もとてもよかった(結局約束取り付けた2人の満足そうな、充足感たっぷりな表情がたまらない)からそのシーンも捨てがたい。
