たかた

ポケットの中の握り拳のたかたのレビュー・感想・評価

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)
3.5
ベロッキオの新作鑑賞前に高めておこうとU-NEXTを開いたら処女作がございました。音楽はモリコーネ。

いかにもな人物設定ながら細やかにアレッサンドロという個人が描写されていき、サイコパスなどではなく葛藤の物語、ひどく主観的な救済の物語、といった風に捉えられなくもないリアリズムにゾッとします。

母親を崖から突き落とした後、家具を処分しようと3階から放り投げる場面、続く炎の前での儀式めいたシーケンスなど、本人なのだから当たり前なんだけど、ベロッキオっぽくてスゴく良い。
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