明石です

愛のメモリーの明石ですのレビュー・感想・評価

愛のメモリー(1976年製作の映画)
3.7
ブライアンデパルマ監督初期の隠れた名作。
脚本はタクシードライバーのポールシュレイダー。
「愛のメモリー」って、放題がなんだか安いメロドラマみたいですが、こりゃまた面白い作品を見つけてしまった。原題の”obsession”は「執着」という意味。

誘拐犯に妻子を殺された主人公が、16年後、死んだ奥さんの生写しのような女性を見つけ、彼女と結婚しようとするお話。まさに原題通り”obsession ”な内容でした笑。

私的にはすごく好きなストーリーでした。亡き妻の亡霊を追って狂っていく主人公がたまりませんな。そんでラストは全く予想できない展開でしたが、ジョンリスゴーはやはり悪役だった笑。

奥さん役の女優さん、調べてみるとフランス系カナダ人なんですね。イタリア語とイタリア訛りの英語が上手すぎて普通にイタリア人だと思ってました。また舞台のフィレンツェが美しかった。いつか行ってみたい。

前作が「ファントムオブパラダイス」前々作が「悪魔のシスター」デパルマ監督は初期の頃から色んな作風に挑戦してますね。デパルマ監督の作品は15本以上見た気がしますが、彼の全キャリアの中でもけっこう好きな映画です。
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