ウディ・アレンの作品は起承転結がはっきりしていて中弛みもなく楽しめる。
映画館で、スクリーンの中のキャラクターがそのままスクリーンから出てきて主人公と劇場を抜け出すという発想もロマンティックかつ奇抜ながら、そのままスクリーンの中では残されたキャスト達が待ちぼうけをくらったり、劇場によって同じキャラ達が異なる動きをしたり、抜け出したトムを演じた俳優がやってきたりという展開もまた面白い。ファンタジーだけど現実要素が割と強めな感じ。
確かにあんな暴力浮気遊びで見た目も冴えないしお金にだらしない亭主がいたら、映画の世界に現実逃避したくもなるよね。カフェでの仕事中はあんなにぺちゃくちゃおしゃべりしてたら、そりゃクビにもなるなとは思ったけど。
