まつこ

カイロの紫のバラのまつこのレビュー・感想・評価

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
4.0
ウディ・アレンらしさが光るとびきり甘くて苦い恋物語。

何度も観ている登場人物がスクリーンから飛び出してきたら私ならどうするかな。ATBのLEONとなら誘拐犯として指名手配されてしまうよね。とりあえず捕まるならライフルの講習が終わってからにしてほしい。

女の人に迫られてお断りするトムが素敵すぎる!現実はこんなにロマンチックじゃないのもわかっているけどトムみたいな人が何処かにいるんじゃないかと思いたいのも乙女心。

資本主義に嘆き、ロマンを語りながら虚構を否定する皮肉に彼らしさを感じてニンマリしてしまう。

アステア&ロジャースの魔法がきっと明日も大丈夫って思わせてくれるはず。現実とは違っても誰かを笑顔にする力が映画には宿っている。
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