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キツネとウサギのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

キツネとウサギ(1973年製作の映画)
2.8
【動物がかわええ♡】
キュビズムを踏襲しながらも、
映画的「動き」を魅せてくれる
ところがポイントである。

「ケルジェネツの戦い(1971)」


リムスキー・コルサコフの
「ケルジェネツの戦い」を
フレスコ画で演出した意欲作。
2本目を観る頃には、
ノルシュテイン監督の
奥行きの使い方の巧さに
気づかされる。

チェコアニメーションさながら、
切り絵、挿絵を重ね合わせる
「層」を意識した緻密な
画を創り上げる。
時に、多重露光で
層同士のアクションを魅せる。

それでもって、
従来のフレスコ画に対する
リスペクトに溢れる
忠実さを魅せる。
凄い!

「キツネとウサギ(1973)」


「グランド・ブダペスト・ホテル」の
エンディング曲にも使われている
「ムーンシャイン」をウサギが
民族楽器で引き鳴らす陽気さから
始まる。
三匹の子豚ばりに、
邪悪なキツネがウサギの家を乗っ取る。
ウサギがしょんぼりしていると、
オオカミやクマ、ウシ、
ニワトリが励まし、
戦いに挑むが、なかなか勝てないという話。

コミカルな童話だけに、
かわいらしい動物と
ポップな絵の掛け合いが素敵。

ニワトリがキツネと戦っている際、
フレームの外で、
他の動物たちが見守っている様子など、
「画面の外」を意識させる高等な
演出もあり、ブンブンは一番好きだった。

長文レビュー↓
http://france-chebunbun.com/2016/12/12/post-9129/
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