四つ数えろのルサチマのレビュー・感想・評価

3分程度が限界の8mmフィルムを用いて3分以上の長回しへ挑む創意工夫に紛れもない映画との対決を試みる万田青年の野心が見える。素人の俳優たちに語らせることなくナレーションで処理してしまうといった語り口など、堂々と画面と音を切り離した映画本来の姿を随所に感じさせてくれる。黒沢清による「小津を越〜え〜行こうよ〜♪」の替え歌。