クリストファー・ノーランのバットマンシリーズの最終章 『The Dark Knight Rises』これで終わりかぁーと思うと、観たい様な観たくない様な複雑な気持ちになったけど、公開したら速攻観に行った。
今回はダークナイト観てないとOPから置いていかれる。
題名がもう『 バットマン』じゃ無くて『 ダークナイト』が主題になってるだけある。
まさか、ジョーカーとの死闘から8年も経っているなんて、OPから時系列を察知するのに、ん？ってなる。
今回はクリスチャン・ベイルの正に満身創痍って姿が痛々しい。
ずっと引きこもっていたから身体は鈍ってるし、傷だらけなのに、今回はベッキベキにやられまくる。
おまけにダメ押しで奈落に突き落とされる。
何故こんな仕打ちを？って程ボロボロにされる。
ヒーローなのに、生身の人間なんだと実感させられる。
そして歴代コスチュームで１番格好良いキャットウーマンのアン・ハサウェイ！
セクシーだし、子狡いし最高だ！
今までの肌を見せてセクシーさアピールと違って、機能的なスーツなのにセクシー！
もうハル・ベリーのキャットスーツは完全ネタ扱いだしね！
キャットウーマンならではのネコ耳部分もゴーグルが活かされているから、違和感無し。
アンの性格もツンデレで憎めないんだよねー。美人は得だ。
初登場シーンのメイドさんもアンが着るとセクシーで、何着ても様になるなんて、『 プリティ・プリンセス』の頃のアンからは想像出来ないわー。
何と言ってもベイン役のトム・ハーディの誰ですか？感は半端ない！
エンドロール見るまでトムハだったのに気付かなかったし、あの体型がインパクトあり過ぎて、これは生半可な努力じゃ無かっただろうな。と、感心した。
あんなに悪の化身の様に振舞っておいて、実はピュアラブだし、最後はあれ？これで終わり？って程呆気ないし、トムハよ、それでいいのか？と、一瞬可哀想になった。
マスク無いと実は病弱キャラも、あの体型の割に弱点丸見えやんけ！と、突っ込まずにはいられない、ちょっと愛すべき男だった。
マイケル・ケインの墓石のシーンは本当にブルースの事を思っていたのが見えて、泣いてしまった。
アルフレドの愛情深さは、忠誠心でもあり、肉親の様でもあり、友人でもあるので、ブルースに対する思いは誰よりも強い。
そんな人が涙するんだから、感動しちゃうよね。
それがあるから、ラストのカフェのシーンでの表情が素敵だった。
年寄り泣かせちゃいかん！
今回はヒロインがふたりいて、キャットウーマンのアクの強さに押されてるけど、マリオン・コティヤールがやり手の金持ちとして出てる。
『 エディット・ピアフ』の素晴らしい演技が大好きだったのに、初登場では、あれ？ケイティ・ペリー？と、一瞬勘違いした自分が悲しい。
奈落の底の伏線で全てが明らかになるんだけど、言われると、何故気付か無かったんだ！あのごっついベインの幼少期がアレのわけが無いって！と、自分のアホさに呆然とした。
リーアム・ニーソンがまた出るなんて、ちょっと嬉しい。
ただ、フォースの力を感じる出で立ちだった。
わすれちゃいけない最重要キャラ！
大好き！
ジョセフ・ゴードン＝レヴィット！
正義感の強さに、何故か黒幕だ！と疑った私を許して。
ブルースのバットマンを見抜くし、正義を貫くし、いい男だし、でクリスチャン・ベイルがムチ打って頑張っているけど、すっかり格好良いポジションはジョセフの物に…ごめんね、ブルース。
橋の上のシーンも泣いてしまった。今回は最終章だけあって泣くシーン多いんだよ。
しかも、ラストの名前を聞いてテンション上がらないわけが無い！
そう言うことか！素晴らしい！
是非続編を！と、思わず願ってしまう。
でも、あのグリーンタイツとレッドパンツのジョセフは観たくないかも…
最終章だけあって、見所盛り沢山だけど、悪裁判に安定のキリアン・マーフィーが出てて嬉しかった。
しぶといヴィランが何回も出てくるのが、バットマンの良い所だよね。
あと個人的には、掃き溜めなはずの奈落の底にテレビがあったりで、意外に娯楽充実してるじゃん。って思った。
ゲイリー・オールドマンに最後に掛けるあのセリフで、号泣！
狡いでしょ！始まりの伏線をここで回収なんて！
クリストファー・ノーランの演出力の高さに感動。
やり方は違うけど、同じ正義を貫く者同士の繋がりに胸が熱くなる。
このシリーズが、まさかこんなに傑作になるなんて、ビギンズの頃には思わなかった。
正直、まだ終わって欲しくない！だってまだ出て来て無いヴィランいるよ！って思うけど、とても気持ちの良いラストだったので、引き際も最高！って言って良い。
ゴッサムシティーの為に影ながら悪を倒すダークナイトのバットマンを、こんなに魅力満載に描いた作品はこのシリーズだけです！
是非観て欲しい！
ちゃんと『 ビギンズ』からね！(ダメ押し)
