毀誉褒貶のあるアメリカの英雄的将校、パットンを中心に第二次世界大戦を描く。枢軸国を悪玉とせずフラットに戦争を描いていたのは意外だった。いいですね。
なんといっても上級将校にして口の悪いザ・パワハラ上司のパットン将軍のキャラクター。まるで中世の人物のようで強烈。
いつも手に乗馬鞭を持ち歩く。自分を英雄の生まれ変わりと信じ戦争好きを公言。前線に出ない将校や同盟国を批判し、部下を殴打する・・・。
制作の1970年から見るとたった25年前の話で関係者も存命だったのに、ここまで描かれるのはかなりとんでもない人物だったことがうかがえる。
主演のジョージ・C・スコットの熱演、戦車を使ったリアリティある映像、特徴的なテーマソングが光る。