第二次世界大戦の超大作であり、オスカーを総ナメにした作品である。
1970年代に1200万ドルを使い込み、結果興行収入ではアメリカだけで6200万ドルの大成功を収めた。
パットン自身は野心家で戦争があった故にキャリアを築きあげ、部下からも慕われていた。が、その性格故に全てを取り上げられてしまった。これは彼自身が自分の才覚を認識しており貫き通した結果の出来事で私は彼に好感を持った。
さらに、パットン自身の生涯を探ったが、今作では粗暴で粗野な一面はだいぶ穏やかに描かれていたものらしい。
しかし脚色はこれぐらいで、史実から逸れることはほとんどない。所々脚色し過ぎたと思うような場面もあるが、実際に起きていた事とのことで、尚のこと驚きでしかない。
さて今作は172分の長尺だが特に退屈だと思う部分はなく、最後までキッチリ鑑賞する事が出来た。アクションも爆発シーンも風刺も迫力があり、飽きさせずに鑑賞出来る。