TakayukiMonji

ゴダールのマリアのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ゴダールのマリア(1984年製作の映画)
3.5
ゴダールマラソン。
ゴダール映画祭にて鑑賞。

ミエヴィル監督の「マリアの本」とゴダールの「こんにちはマリア」の2部構成。
“マリア”(マリー)と”神”のくだりがあるから、キリスト教の受胎告知の話をテーマに添えた不思議な映画。
宗教的なテーマに取り組んだというよりは、ゴダールが扱ってきた男女の関係性や妊娠と愛の関係性を描いているのかなと思った。常に、女性との噛み合わない会話を入れ込んでくるあたりは、ゴダールは女とは根本的に話が合わないと思っているはずで、今作は男性には真には理解できない妊娠とキリスト教の話を重ね合わせて、皮肉っぽく描いている。

あと、相変わらず、対話の難しさ、ぶつ切りの音楽と、音量の大きい騒音は健在。
60年代ゴダールと違って、意図的にヌードシーンが多い。主演のミリアム・ルーセルのヌードが美しい。
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