FREDDY

ボルケーノのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ボルケーノ(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ミック・ジャクソン監督によるパニック映画である本作は、環太平洋造山帯の一部で活発な地殻変動が続く地域としても知られるカリフォルニア州ロサンゼルスを舞台に、中規模の地震が発生した後にマッカーサー公園で起きた謎の焼死事故の調査に訪れ、原因が地下水道のコンクリートの裂け目から噴き出していた高温の蒸気であることを解明するも、その直後に起きた地震によって命の危機に瀕したことで事の重大さを悟ったカリフォルニア州緊急事態管理局局長のマイク・ロークと地質学研究所のエミー・バーンズ博士が、突如としてロサンゼルスを襲った火山噴火によって人々がパニックに陥っている中、次々と困難に見舞われるも恐怖に打ち勝ち未曽有の災害に立ち向かっていく様を描いた作品となっているのだが、ロークとエミーの活躍のみならず様々な視点から物語が紡がれる群像劇となっていることや、映し出されるエピソードがそれぞれが自身の命の危機を顧みず人命救助に専念していることに心を揺さぶられるばかりで、ロークの13歳の娘・ケリーがアジア系女性医師のノーマン・カルダーと行動をともにしたことで心の成長を見せていく様や、未曽有の危機に瀕した人々が人種の壁をこえて溶岩による脅威に立ち向かっていく姿もやはり単純ながら胸を打つものがある。そして97年製作の作品でありながら今観ても最後まで面白く、映像こそはそれなりに感じてしまうが火山噴火による恐怖や緊張感は伝わってきますし、トミー・リー・ジョーンズやアン・ヘッシュをはじめとしたキャスト陣の演技も良い。何度視聴したかは定かではないが、何度でも観たくなる一作。個人的には大好きな作品ですね。
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