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遠くの空に消えたのamokのレビュー・感想・評価

遠くの空に消えた(2007年製作の映画)
3.3
今では、個性派として日本を代表する俳優になった神木隆之介。ちょっと狂った天才役がかなりハマってきたと思います。

そんな神木君の声変わり前の作品。
少年・神木隆之介が空を見上げる印象的なメインビジュアルを観て、「コレ絶対面白いでしょ!」「『Little DJ』の感動再びな感じでしょ!」と思ったのですが、あの感動には届きませんでした。

はっきり言って、オープニングとエンディングに少し萎えました。(これがなければ…)

ですが、本編の世界観は良かった。

色んな所から引っ張りだしてきた、デフォルトのイメージをデフォルメして描いたような世界観。
どこまでも広がる草原、
ランニング姿の田舎の少年、
清純で美人な小学校の先生
(しかも、自転車に乗る姿が爽やか)、
その後ろを走って追いかける元気いっぱいの小学生たち、
ウエスタンスタイルの農場主・牧場主、
黒ずくめのギャングたち、

こんなおかしな村を、気の抜けた音楽をバックに眺めているのは楽しい。

豊かな自然の中で、
都会から引っ越してきた少年と、田舎の少年が友情を深めていく姿も素敵!

神木君たちが、流れ星をキャッチできる望遠鏡を覗いたり、UFOを呼んでみたり、心の中ではできるはずないと解っていても、本気でその空想を信じて遊んでいる姿も素敵!

子供たちが、最後に企てる計画なんてもう…

本当にみんな純粋な気持ちで行動していたから、僕も純粋にワクワクできた。
それに、それぞれ友達のためを思っていたり、親に対する思いが含まれていたりして、ジーンと心が温かくなりました。

少年の心が蘇る作品ですよ(・Д・)ノ
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