これを観て、家族っていいなぁ、とか思うのが意図された感想なんだろうか。だとすれば自分は間違った感想を持ってしまった。日本の古い家父長制の色濃く残る田舎で、一方通行な愛情の元に独裁制ともいえる過酷な生活を妻や子供に強いてきた男の話。俺はこんな父親嫌だし、彼を庇護してしまう村社会も凄く観てて居心地が悪かった。宴会のシーンで壁に貼ってあった悪名高い「私日本人でよかった」ポスターが色々象徴してるというか。
22年という年月を撮り続けたこの企画自体のエネルギーは大いに評価したい。やたらにテレビ番組っぽかったけど、どういう経緯でこの企画が持ち上がったのか気になる。