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人間魚雷出撃すのpongo007のレビュー・感想・評価

人間魚雷出撃す(1956年製作の映画)
2.4
 まあ酷いことを考える奴らがいるもんだ。戦況をクルっと回すから“回天”。魚雷の命中率が低いから、魚雷の中に人間乗っけて操縦させようという狂気。頭おかしいよ。だから、戦争しちゃダメなんだ。集団ヒステリーを権力は狙っているから。

 ヒトラーでさえ考えつかなかった人間兵器。旧日本軍は、天皇万世でイケイケだったのでしょう。人間魚雷に搭乗したら最後、自分でハッチを開けることは不可能。敵艦に突っ込むか、燃料がなくなるまで海中を彷徨うか、いずれにしても、死が待っている。

 まあ、回天で死んでいった兵士は無駄死にですね。国家に利用され、殺された。靖国に博物館あって、回天搭乗員の出撃前の肉声が聞けますが、泣けてきます。

 肉声を聞いた人なら分かると思いますが、完全に国家権力の犠牲者。バカな戦争でバカな指導部に殺されたのだから、A級戦犯らと合祀するなよ!

 天皇や東条でしょ!バカな戦争始めたのは!いい加減、英霊とか言わずに、アメリカでも中国でもロシアでもなく、日本に殺された被害者として扱いなさいよ。

 と、靖国ふざけんな、靖国、加害者と被害者を勝手に合祀するな!と思いましたー!

 まあ、石原裕次郎と長門雅之、津川雅彦という、芸能界3大ゴロツキ極右共演なので、そっち向きの映画ですが、歴史の勉強にはなるかなあ?
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