このレビューはネタバレを含みます
モテキを見ようと思ってたけど、満員で見れず、庵野さんの名前にひかれて見た映画。
最初は、ゆるすぎるロードムービー調で、
ふてくされた彼女と、それを撮り続ける彼女。なにが面白いんだか、これ、変なの選んじゃったかなぁと苦笑していたのだけど、次第にシリアスさが増して来て、衝撃の展開を迎えた。映画館全体に緊張が走ったのがわかった。その現実を目の前にして、みんなはっとしていた。
映画で、登場人物が死んでしまうシーンを何度も見て来た。それらはもちろん、映画の中でのことだし、役者が演じている。
この映画では、実際にひとつの命が失われたし、その重さというのは、やはり普通の映画から伝わって来るものとは違った。
私は彼女のファンでもなければ友達でもないし、なんのつながりもないけれど、そこには真実の死があったし、お客さんもそれを真実の死として受け止めた。
モテキを見る気持ちで立ち向かったテンションには、とても重い映画だったけど、見られてよかった。
