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グリーン・デスティニーのmikanmcsのレビュー・感想・評価

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)
3.5
エブエブ&ミシェル・ヨーのアカデミー賞総なめ記念で、名前だけ知ってて未見だった本作を鑑賞。

「釣って空を飛びまくる映画」くらいの認識でしたが、実際にミシェル・ヨーが壁に駆け上ったり、屋根の間を飛んだりしてるのを観たら、なんかバカバカしいような楽しいような、不思議な気分で笑っちゃいました。(褒めてます!)カンフー場面の立ち回りも美しく、量も十分で満足満足。クライマックスの緑一色の竹やぶでの戦いも「それ、無理やろ!」と思うものの、優雅な雰囲気で許せちゃう。要はカンフー&アクションは素晴らしかったです。

ただ、ドラマとしては出来がひどくて観てられませんでした。お話の中心はチョウ・ユンファとミシェル・ヨーだと思っていたら実は違って、チャン・ツィイー扮する分裂症気味の高級官僚のお嬢様がワガママ&やりたい放題をして周りが大迷惑を受ける、というお話でした。何しろこの娘、怪盗の手下で、ミシェル・ヨーに「お姉さま、妹にして」と言ったと思うと夜になると襲いかかって殺そうとしたりします。更に大切な刀は盗むわ、チョウ・ユンファに「お前の心は汚れていない。弟子になれ」と言われると「ふざけんな!ぶっ殺す!」と逆ギレして大暴れするわ、理由もなく街の人達をボコボコにするわ、解毒剤が間に合わなくてチョウ・ユンファが死ぬわ、と八面六臂の大活躍です。そのくせ途中で急に馬賊の首領の青年との純愛エピソードが延々あったりして、もう訳がわかりません。どういう性格してんねん。。

全体は情緒のあるカンフー+純愛モノにしようと思ったのでしょうけれど、お嬢様の立ち振る舞いがすべてをぶち壊しており、ある意味で爽快ですらありました。

たしかネトフリに続編あったような気がするけど、観るのがコワイ。。
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