FREDDY

ギフトのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ギフト(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

殺人事件の真相、そしてそれに巻き込まれた薄幸のヒロインを描いたサイキック・スリラー作品ということで。印象としては、アニー・ウィルソンを演じたケイト・ブランシェットをはじめ、ジョバンニ・リビシやキアヌ・リーヴス、ケイティ・ホームズなどといったキャスト陣の豪華共演は個人的に胸アツで、好きな俳優が顔を並べているだけでも観る価値は大いにありました。当然ながら演技力は抜群で、とくに脇で程よい御膳立てをしていた、パール・ジョンソン保安官を演じたJ・K・シモンズやリンダを演じたキム・ディケンズが良かったですね。描かれている内容としても、ジョージア州の小さな町で3人の子供と細々と暮らす、人の運命を見通す能力を持つ未亡人のアニー・ウィルソンを軸に、町で起こった失踪事件の真相が彼女の能力を通して解き明かされていくのだが、アニーを取り巻く登場人物らの色が濃くて、それぞれのエピソードも印象強く、真犯人が誰なのかが簡単にわからない点はとても良かった。あと、どこか寂し気な音楽と妙に薄気味の悪い雰囲気の映像も心惹かれるものがあり、恐怖を煽る見事な演出は高評価。"梢を漂う死体"という発想がとにかく面白かった。本作は観て損はないですね。ただ、真犯人については早い段階で見当がついてしまうので、その点は気になるところ。
FREDDY

FREDDY