カズミ

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーのカズミのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

MCUを食わず嫌いしていた私を見事に沼に引きづりこんだきっかけとなる作品。
スター集結の大衆アクション映画、といったイメージだった『アイアンマン』や『アベンジャーズ』と毛色が違い、ヒーローものと戦争映画の融合といった雰囲気で、主役に据えるキャラクターの性質によって映画の方向性が大きく異なることを理解した。
フェーズが進むにつれ、その限りでは無くなったが、“キャップが絡むと基本重い”という式が自分の中に染み付いている。

第一次世界大戦直後に生まれ、青年期にまた戦争が始まってしまったがゆえ、有り余る正義感の矛先が軍に向いたのだろうが、その設定が今後の展開も含めてヒーロー像に皮肉に働くのが面白い。
力を得て最初の仕事が入隊志願を募る広告塔だったり、この映画内においてはあくまで“戦時下における陸軍の”ヒーローである。かっこいいシーンは沢山あるが、個人的には初期の訓練で手榴弾から身を挺して守るスティーブが一番好き。
四次元キューブの話などもなんやかんや進んだ気がするが、細かいところは忘れてしまった。MCUを一度見ただけで全て理解するのは至難の業だ。

『エンドゲーム』まで見終わってから時系列で見直すと、さらなる発見があったり、伏線に気付いて頭がスッキリしたり、とまた面白いです。
カズミ

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