この宣伝の打ち方は日本だとヒットしないだろうな～と思ったのが第一印象でした。
アメリカへのあこがれがある人でも「ちょっとそれは違うかも」と感じるような内容だったのを覚えています。
だが、いざ映画を見て、その印象は180℃変わりました。
面白かった。
どうすることもできず流されるしかない群衆と、「我が国のために」という見ていていたたまれなくなってくるほどの忠誠心と、選択肢が少なすぎる時代背景と。そのドラマが切なく、しかも現実の戦争と絡めて動いており、説得力がとても強かった。
ストーリーに起伏が少ない上、エンディングは誰もが知る結論になるので、その後味の苦さからこの作品を評価しない声も聞こえたが、私は見れてよかったと感じられた。
スティーブロジャースがキャプテンアメリカになるまでを描いているからこそ、ただのSFスーパーヒーロー物、ではなく、そこに国家戦略まで紐づいているということがわかったように思える。
まだ見ていない人はぜひ！
