トルーマンバロウズ

殺人狂時代のトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

殺人狂時代(1967年製作の映画)
3.6
大学で犯罪心理学を教えている桔梗はある夜、大日本人口調節審議会を名乗る殺し屋に殺されそうになった。
偶然にも殺し屋を返り討ちにした桔梗はなぜ自分の命が狙われているのかを調査することにしたが・・・・。

仲代達矢主演の謎の殺し屋集団に命を狙われる男と仲間たちの奮闘を描いた名作アクションコメディ‼︎
まず仲代達矢演じる桔梗のキャラクターが面白くどことなくルパン三世を彷彿とさせる見た目や間が抜けているように見えて鋭い観察眼を持っている設定など独自のヒーロー像がなかなかかっこよくて魅力的な主人公に仕上がっていた。
またそれ以外の登場人物たちも個性的で特に天本英世演じるラスボスはまさに狂人といった演技を見せてくれて悪役にふさわしいキャラクターであった。
アクションシーンの間に挟まれるウィットな描写がセンスが良く笑わせるところは笑わせて締めるところは締めていたのが魅力的であった。
ラストで明かされる少し粋なオチも印象的で、全体的にアクション映画やスパイ映画好きならなかなか楽しめる名作であった。