真一

呪怨の真一のレビュー・感想・評価

呪怨(1999年製作の映画)
3.4
ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…………

何かが、いる…

ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…………

こっちに来る…

ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…………

!!!

 1999年のVシネマ版を初見。呪怨の恐怖は、あの「怪奇音」にあると、改めて痛感しました。何度聞いても怖い。今にも部屋の隅の方から聞こえてきそうで、怖い。

 試しに、ア…ア…アが聞こえないように音量をゼロにして伽椰子の登場シーンを見た。そうしたら、全然怖くなかった。なんか、間が抜けてて笑えた。

 その後、ボリュームを大にして、目をつむってア…ア…アだけに神経を集中。そうしたら、画面を観るより怖かった。

 Vシネマ版が出た1999年と言えば、Jホラーの傑作「リング」が出た翌年。リングのコピー作品と言われないどころか、リングと並び立つJホラーの代表作としての地位を確立したのは、やはり、この

ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア…ア

のインパクトの賜物でしょう。

 白塗りトシオのポッカリ口と、血まみれカヤコの匍匐前進だけでは、呪いのビデオ×古井戸×貞子の「リング」とは渡り合えなかったと思います。

 本作品はいかにも低予算ホラーで、あの劇場版(2002年)と比べれば、演出がいかにも雑。それにもかかわらず恐怖を感じるのは、あのア…ア…ア…ア…アのなせる技です。

 ちなみに、ア…ア…アは、清水崇監督の声を元にした効果音だとのこと。そんなものを怖がってどうするんだ、という気もするんだけど、やっぱり怖い(>_<)。清水さんは、大した知恵者です。知恵って、どこに落ちているのか分からないものですね(^o^;)

 以上、リング最恐論者からみた呪怨Vシネマ版でした。
真一

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