これ観に行ったなァ、少年の頃に今は無き大阪ミナミの道頓堀東映にナンノの舞台挨拶目当てで朝早くから電車乗って。雪の日でしたわ。
しかし小屋に着いたら、"今日の舞台挨拶は中止です"って張り紙があってガックリきた覚えがある。
しかも当日観に来てる人たちは当然ほとんどがナンノのファンで勿論スケバン刑事目当てなのに、劇場側も配慮が足らなくて併映の【カンフーキッド】から上映を始める始末。観客は一斉に「あぁ〜」ってため息ついてたわ。
と、30年以上前のグチは置いておいて、本当にそれ以来の鑑賞になった本作だが、案外と怪作珍作の部類で再評価されてもいいんでは?と思う出来栄え。
不良生徒を孤島に集めて軍事訓練やらせるナチスっぽい学園ってちょっとオタクっぽい設定が、今から考えればまだ1987年当時はツッコミ入れられる余地があった時代やったんですね。オウム事件が起こるのがこの8年後と思うと少しゾッとする。
見どころとしては俺が大好きな俳優やった故・蟹江敬三さんがナンノに究極のヨーヨーを手渡す場面。
あんな味のあるベテラン俳優に「これが究極のヨーヨーだ」なんて台詞云わせるなんて(笑)
これを真顔で演じきるって、本当にプロって凄いと思った。
まだCGが本格的に使われる前の時代、爆破も火災もみんな本物で、当時のアイドルも体張ってたのが分かる。
まだ演技してた頃の坂上忍、髪の毛ふさふさの伊武雅刀、みんな若い。
しかしスケバン刑事って何故にリメイクしないの?
令和のJKにスケバンってワードは似合わんからかな?(笑)