またデアゴスティーニが｢現代やくざ 血桜三兄弟｣に続きいい仕事をしてくれて初DVD化。
ずっと見たかったやつ。
任侠映画という様式美の体裁を保ちつつ、メロドラマにグッと寄せた作風はさすが将軍山下耕作の手腕が窺える。
そして、もう味わう事の出来ない濃厚な昭和の空気感が物凄くエモい気持ちにさせてくれる。
しかし、終盤になると一気に雰囲気が変わり、血の海の中で斬って斬られてこの世界から脱却をしようともがく姿が非常に鬼気迫るものがある。
さながら、当時の任侠路線そのものの閉塞感を表してるのではとリアルタイムで触れられなかった世代としては勘繰ってしまった。
