ゆみモン

銀座の女のゆみモンのレビュー・感想・評価

銀座の女(1955年製作の映画)
3.2
馬鹿にされたり男に騙されたり蔑視されたりしながらも、明るく逞しく生きる銀座の女たちをコミカルに描く。
新藤兼人、吉村公三郎コンビの真骨頂とも言える風俗映画の佳作。

置屋の女将・轟夕起子、乙羽信子、藤間紫などの芸者やまかないさんの田中筆子、文学に詳しいバーの女給北原三枝…等などの女優陣の個性や演技が素晴らしい。

冒頭の養老院での慰問のシーンで、お返しに養老院の元芸者の老婆が三味線と謡を披露したが、その老婆が63歳というのに驚いた。平均寿命が延び、女性も若々しくなったが、こんなに違っていたなんて。女将も38歳との設定だったし。